こんにちは、ソイラテです。
世界中でコロナウイルスが猛威を振るう中、日本では7都府県で緊急事態宣言が発令されました。
安部総理大臣が会見で、このペースで感染拡大が続けば1か月で8万人を超えると話していました。
9日16:00現在、新型コロナウイルスへの感染が、国内で確認された人はクルーズ船の乗船者などを除き5000人を超えて5007人となりました。
8日には、東京が144人、神奈川が65人、埼玉が34人と、一日の感染確認としてはいずれも過去最多で、緊急事態宣言が出された7都府県での感染確認者が全体の7割以上を占めているようです。
東京都では「緊急事態宣言」を受けて休業要請する業種や施設を発表する予定でしたが、経済への影響を懸念して休業要請に慎重な政府との間で調整が難航している様子。10日に発表する方針とのことですが、どのようになるのでしょうね。
そのような中、百貨店・ショッピングセンターなどたくさんの商業施設が、ぞくぞくと首都圏など7都府県における店舗の休業を発表しています。
国内では不要不急の外出自粛はもとより、仕事への影響も強く出ています。
私は歯科医です。
歯科医院の現状と対策を、今、歯科治療を必要とされている方へお知らせできればと思います。
歯科医院の現状は
休業要請の対象に、診療所は入っていません。
診療所は「社会生活を維持する上で必要な施設」に区分されています。
私の勤める歯科医院は、診療を現在も継続しております。
基本的に普段の診療と内容は変わりません。
しかし、密な接触を避けるためにスタッフ全員で気を配っています。
人の誘導順序・方法を考え、待合室での混雑を避けるために診療予約の工夫をし、患者さんの来院をなるべく少なく出来るよう対処、急ぎの治療でないと判断した方には次の予約を近日に取らずに、今後こちらから連絡をさせていただく手段をとるなど。
そして、消毒・滅菌の徹底はもちろんのこと、完全換気をしながら診療しています。
診療所ではマスクや消毒液、医療用グローブなどが品薄の状態です。
そして歯科材料を扱う業者さんも、この緊急事態宣言後に営業さんが自宅待機になったりして、注文→納品をスムーズに行うことが難しいところも。
ネット通販の業者さんは、サイトにアクセスが集中して、商品は品薄・納品が遅延しています。
マスク・消毒液・グローブは在庫なしの状態が続いています。
感染予防グッズが底を尽きてしまっては、診療所を閉めるより他ありません。
必要な治療を継続しなければならない患者さんに、治療が出来なくなる事態になることだけは避けたいと、先々の事を考えながら、今必要な治療を選別して、毎日頭をフル回転させながら診療しています。
患者さんとスタッフを感染から守りたいので、今、自分が出来る精いっぱいをしているつもりです。
今は歯医者に行かない方がいいの?
不要不急の外出に、歯科医院への通院が該当するのか否か。
基本的には、診療所は「社会生活を維持する上で必要な施設」とされています。
毎日来院される患者さんに聞かれることが多いです。
「こんな状況ですから、なるべくこの先の治療はコロナが落ち着いてからにした方がいいですか?」
「落ち着いてから治療したいのですが急いで治療しなくてはいけませんか?」
「この先、診療所は開いていますか?今後休診する可能性はあるの?」
これは、医院によって違うと思います。
実際に、時間を短縮して診療なさってる医院さんや、緊急事態宣言期間内は休診するところもあるようです。
かかりつけ医院に確認した方がよいでしょう。
治療は、
急性症状がある場合は、もちろん抑える治療をします。
継続している治療は来院頻度を減らすことを考えたり、患者さんのご希望で一時的に中断できるものであれば、咬合など機能的に問題のない状態を確認・必要なところ処置した上で次回を先の予約にします。
新たな治療にとりかかる前に、しっかりと今後のスケジュールを相談させていただいて、治療内容を決めています。
これらの事は、普段の診療でも普通に行っていることではありますが、こういった当たり前のことを当たり前とは思わず、徹底するよう常に念頭においています。
患者さんも心配・不安ですよね。
外出自粛しなければと思ってはいるけれども、治療は行かないと。
急に休診になってしまったら、今後の治療はどうすればいいのか。
外での感染、歯医者での感染が怖い・不安。
はっきり言いますと、歯科医院はドクター対患者さんの距離が近いです。
もちろん、コロナウイルスにドクターが感染していない、患者さんも感染していない、が前提であれば感染はありえません。
少なくとも診療所は日頃から消毒は徹底しているものです。
それ以上に今は、どこの歯科医院でも、気を引き締めた対応をしているはずです。
単純に歯科医院で感染したくなければ、急を要する治療でなければ今は行かない。
これに越したことはないと思います。
でも、治療が必要な方に安心して来院していただけるよう、歯科医院は万全な体制で臨んでいるはずです。
しかし、無症状感染ということがありえる現状。
こればっかりは防ぎようがありません。
最後に
「自分も感染者かもしれない」という考えを基に行動することで、自分自身も他人も守れるのではないでしょうか。
手洗い・消毒。当たり前の事を自覚をもってしっかりして、自分の身は自分で守る。
それに尽きます。
今はじっと我慢して乗り越えるしかないです。
感染の医療現場では、前線で、毎日体を張って頑張ってくださっている医師や看護師、スタッフのみなさんがいます。
私たちが協力できるとしたら、これ以上感染者を増やさない努力です。
現状をしっかりと受け止め、自粛以外にないと思います。
一刻も早く、終息に向かうことを願ってやみません。