子供はいつから歯医者に連れて行けばいい?歯科検診のタイミングや頻度は?【赤ちゃん/子供の歯科定期健診について】

歯科のこと

4/27日現在、コロナウイルス対策のため、検診等、緊急を要さない歯科受診につきましてはおすすめしておりません。

こんにちは、ソイラテです。

昨日、臨月の患者様が来院されました。
‟出産したらしばらく来られないかもしれないから検診してほしい” と。

定期的に来てくださる方なので、検診して、口腔内清掃をして短時間で終了。

お帰りになる時に質問が。

「産まれた子供はいつから連れてくればいいですか?」

これ、本当によく聞かれます。

今日は子供の歯医者初受診の時期、その後の検診のタイミングなどについてのお話です。

初めての診察はいつ?

子供が歯医者で診察を初めて受けるのはどんなタイミングがよいのでしょうか。
成長過程での適切な診察のタイミングやご家庭での歯磨きなどについても、合わせてお話していきます。

初めての診察は「乳歯が生え始めたら」

歯科に初めて診察に行くタイミングは「歯が生え始めたら」がベストです。

1本目の乳歯が生えてくる生後6ヶ月頃ですね。

まずは下の前歯が出てきます。

虫歯に感染するリスクは歯が生え始めたところから始まります。

1本目の乳歯からしっかりケアをはじめましょう!

「乳歯はどうせ生えかわるんだし、虫歯になっても大丈夫だと思ってた!」という方がたまにいらっしゃいますが、その考えは間違いです。

乳歯の頃に虫歯があると、永久歯に生えかわってからも虫歯になりやすい口腔内環境になってしまいます。

乳歯のうちからしっかり虫歯予防をすることで、成長してからも健康な口腔内環境を維持できるんですよ。

歯が生えそろっていない時期の歯磨きの仕方やケアの仕方は、歯が生えそろった後の歯磨きやケアと異なります。
子どもの歯の健康を守るためにも、なるべく早めの診察を心がけましょう。

ここは絶対に押さえておきたい!成長ごとの適切な検診のタイミングと口腔内ケアについて

歯の定期検診は大切です。

理想は数か月に1度の検診です。

でも実際問題、子どもが小さい時に、定期的に欠かさずきちんとなんてなかなか難しいですよね。

しかしながら子どもの歯は常に成長していくため、

「この時期だけは忘れずに是非検診を受けてほしい!」という節目のような大切な時期があります。

少し気に留めておいて、その時期がきたら、診察に行くことをお勧めします。

乳歯の生え始めの時期に

前述しましたが、子供の歯医者デビューは、初めての乳歯が生えてきたころに!
乳歯は生後6か月が経過したあたりから、下の前歯から生え始めます。
この時期の歯はとても未熟なため、虫歯にかかりやすいだけでなく、一度かかってしまうととても早いスピードで進行してしまうので注意が必要です。

乳歯が生え始めたときの歯磨きは?

この時期は歯も弱く未熟なため、ママやパパの入念なケアが必要です。

ガーゼなどを使って、歯についた歯垢を拭き取ってあげるとよいでしょう。

まだ歯ブラシを使う必要はありません。

歯ブラシを使いだすタイミングとしては、上の前歯4本が完全に生えそろったくらいがおすすめです。

乳歯が生えそろう時期までに

1歳のお誕生日の頃までに上下前歯4本ずつ、3歳までに臼歯を含めて、全部で20本の乳歯が生えそろうのが平均的です。

この時期に診察に行き、 ママやパパが子供の歯の正しいブラッシングの仕方を習得しておくことで、虫歯のリスクをグッと減らすことができます。

自治体によっては、1歳6か月検診や3歳児検診の際に、歯科検診もありますよね。

その際に歯ブラシを教えてくれるコーナーなどがあれば、是非立ち寄ってください。

歯科衛生士さんが丁寧に教えてくださいます。

乳歯が生えそろうまでの歯磨きは?

この時期から少しずづ自分で歯ブラシを持たせてあげて、『食べたら歯磨きする』、をしっかりと習慣づけてあげることも大事です。
もちろん、この時期の子どもはまだ自分1人ではブラッシングができないため、大人が歯磨きをしてあげる必要があります。

前歯は、子どもの首をやや反って(上を向くような感じで)後頭部を大人のお腹につけるような体勢で行うとうまく磨けるでしょう。

奥歯は、歯ブラシで磨ききれない部分やまだ完全に生えきっていない部分を、ガーゼや綿棒などで拭き取ってあげるとうまく磨けるでしょう。

子供は痛みに敏感なため、1本1本、優しく歯ブラシを当ててあげてください。

ママの歯みがきを嫌がるお子さんの大半は、こする力が強くて歯茎や上唇小帯(上の前歯の間、表側にある筋)の部分が痛かったり、「ちゃんと口開けて!」だとか「虫歯になっちゃったらおいしいもの食べられないよ」だとか、注意されて楽しくないからだったりします。

歯磨きがスムーズに行えるようになる最大のポイントは、楽しいという雰囲気作り。

大人でもそうですが、やりたくないことこそ、楽しめる方法でやらないと嫌になるものです。

私はうちの子たちが小さい時はいつもこれ歌いながらやってましたよ~

『はみがきのうた』

未だに、診察で子供の歯磨きしたりするとき、ついつい歌っちゃいます♪

親御さんに、笑われます。

でも子供は楽しんでくれますよ。

次来た時には一緒に歌ってくれたり、覚えてきたよって教えてくれたり。

少しでも、歯みがき楽しい!歯みがき好き!って思ってくれるようになるといいですよね。

永久歯に生え変わり始める時期

6〜12歳くらいの間に乳歯が永久歯へと生え変わっていきます。

この時期は特にブラッシングがしにくい状態になるため、歯垢などの汚れが歯の中にたまりがちです。

生え始めの永久歯は乳歯と同じく虫歯にかかりやすく進行スピードも早いので、受診するようにしてください。

6歳頃からの歯磨きは?

乳歯の奥歯のその奥に、6歳臼歯と呼ばれる 「臼歯」 が生えてきたり、前歯も永久歯に生え変わったりする時期で、生え変わり途中の状態は、その部分に歯垢などが溜まりやすくなります。

臼歯は未熟な状態のまま時間をかけてゆっくり成長するため、虫歯になる確率も高く注意が必要です。

この時期になると子どもは自分で歯磨きをできるようになっていることが多いですが、まだまだ自分では完全に汚れを落とすことはできません。

汚れが溜まりやすい臼歯付近や前歯の根元は、歯磨き後に大人が一度確認してあげるといいですね。

必要に応じて仕上げ磨きしてあげてください。

また、歯間の歯垢については歯ブラシだけで取り切るのは難しいため、デンタルフロスなどを併用することをおすすめします。

8~12歳頃には、乳歯→永久歯の生え変わりが頻繁に行われていきます。

あちこちに歯の高さに段差があったり、歯並びの状態によっては磨きにくく汚れが残りやすい部分もあると思います。

私としては、少し過保護かもしれませんが、乳歯が永久歯にすべて交換するまでは、子供の口の中をチェックして、仕上げ磨きできたらしてあげることをおススメしています。

しかし年齢が上がるにつれ、子供の方から仕上げを嫌がるようになることも当たり前にあります。

ですので定期的に歯科医院でチェックとお手入れしていくことをおススメします。

「言ってもちゃんと歯磨きしないんです・・・」

なんてママからSOSがよくあります。

小学4年生から高学年にかけての時期、口腔内はとても変化が激しい時で、歯磨きも超重要な時期ですから、しっかりやってもらわなきゃ困ります。

年齢的にママの言うことに反発したりってことも普通の成長です。

そんなときほど、歯医者に連れて行きましょう。

親が言ってもやらなくても、意外と先生の話はちゃんと聞いてしっかり歯磨きするようになる子多いです。

話せば内容がしっかり理解できる年齢ですから、歯磨きの重要性をきちんと説明して、やり方も教えて。

歯磨きしないで歯が汚い子より、歯がきれいで清潔な子の方が絶対にかわいい!かっこいい!

な~んて、色んな話を交えながら歯磨き指導すると、それをきっかけに変わる子も多いです。

そういう面でも、定期的に歯医者で検診を受けることは、意義があるように思います。笑

まとめ

子どもの歯は未熟で虫歯にかかりやすいだけでなく、一度虫歯になると進行スピードも早いため、歯が生え始めたら歯科医院を受診しましょう。

大人と違って子どもは常に歯が成長しているため、時期によって適切なブラッシングの仕方が変化したり、虫歯になりやすい部分が変化したりします。

そのため、虫歯になっていないかどうか気をつけてあげてください。

また、歯科医院では虫歯だけでなく、かみ合わせをみたり、将来的な歯並びのことも考えて、子供のうちにできる骨格的な予防矯正といった治療も行っている医院もあります。

そのため、たとえ虫歯にはなっていなくても、定期検診は欠かさず通うようにしてください。

治療が必要なのは虫歯だけではないということです。

特に、歯の生え始めた時期、乳歯の生え揃う時期、永久歯に生え変わり始めた時期、の3つは大事なタイミングなので必ず診察に行くようにしましょう!

タイミングを逃してしまったり、今まで自治体の検診や、保育園・幼稚園・学校検診などで虫歯を指摘されたことがないからなどが理由で、産まれてから1度も歯科医院を受診したことがないという方もたくさんいらっしゃいます。

そのような方、受診のタイミングは今です!

毎日忙しいワーママさんへのメッセージ~歯科医として

お仕事しているママは、歯医者に子供を連れて行くだけでも大変なことだと思います。

実際に私も、子供の予防接種ですら、なかなか計画的に進まなくて困りました。

最近は日曜日に診療している医院もたくさんありますので、ご自分の検診も一緒にされてみてはいかがでしょうか。

日頃から定期検診をしておくことで、もし虫歯ができてしまったとしても早期に発見できれば、検診に行った日に治療してもらえたり、治療の回数も極端に減らすことができます。

何事も早め早めがあとで治療が長引くことなく、忙しい中、毎週歯医者に通う、なんて事態を避けられるんです。

仕事が忙しくて歯の検診に行く時間なんてないよ。

って思っている方ほど、1度時間を作って、歯科定期検診の一歩を踏み出してほしいです。

忙しい人ほど、治療に割く時間がないはず。

そして、忙しい人ほど、治療に行きたくても行けない現実があったりして、症状がある歯を放置しなければならなかったり。

自分の健康を後回しにせざるを得ない状況だったりするんですよね。

そしてそれが当たり前のことになっていたり。

治療が長引いてしまうような重度な状態になってしまう前に、自身の口腔内の現状況を検診で知り、最短でかつ、しっかりした治療をして、虫歯なし、歯周病なしの安定した状態をキープするために、定期健診してほしいと思います。

子供の検診のついででいいんです。ついでに私も診てください的な。

私は決して、人の事を言えるような模範ではありませんが、普段、忙しい方の歯科通いをみていて、できるだけ来院回数を減らせるように考えよう、早く治療を終わりにできるように努力しよう、って思うのです。

継続していく検診や治療には、歯科医と患者、お互いの信頼関係も重要です。

信頼できるかかりつけ歯科医院をみつけてくださいね!

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